キャリアアップに直結するお勧め資格とは?

かつては終身雇用を基本としていた日本の雇用情勢も今は変化をしてきており、新卒で入社した会社でそのまま定年まで働くという方は少なくなってきています。その背景には外資系企業の流入や起業に対してのハードルが下がった点等、いくつかの要因はあります。

 

それらの根源を辿っていくと、結局のところ「自分の身は自分で守りなさい」という考え方が日本の労働市場においてもスタンダードになってきているという点にあるのではないでしょうか。これまで成長を続けてきた日本経済もその勢いに陰りが見えれば、成果を出し続けることが出来ない企業も現れます。そうして自分が働いている会社が傾いたとしても、自分の身を守る術を身に着けている労働者は、新しい環境でまた生きていく事が出来ます。では「自分の身を自分で守る術」とは何かを考えた際に、2つのモノが存在すると私は考えています。

 

まず一つ目が実務経験を通して培った経験、二つ目は実務を行う以外の時間を費やして手にした資格です。これらはそれぞれ独立をして持っていても効果は発揮せず、逆に両方持っている事によって社会における貴重な存在になる事が出来ます。実務経験は環境によって何を経験するかが変わりますが、資格は自分のキャリアプランを考えた上で自分の裁量をもって何を取得するかを考えることが出来ます。今回はキャリアアップに繋がりやすい資格をいくつかご紹介します。

 

資格の種類に関して

 キャリア形成において役立つ資格は様々なモノがあり、大きく分けて3つの種類が存在します。

 

「国家資格」

医師、公認会計士、弁護士等がこれに該当します。これらの職種に関して、資格を持っていなければ業務を行うことが出来ません。一方キャリアコンサルタントや保育士等、その資格を持っていなくても補助やサポート担当として業務を行える職種もあります。

 

「公的資格」

簿記検定、秘書検定、証券外務員等がこれに該当します。業務を行う上で必須ではないものの、持っている事で知識の裏付けになります。

 

「民間資格」

TOEIC等の語学関連のモノ、医療事務等がこれに該当します。それだけではキャリアにおいてあまり評価をしてもらえないものもある一方で、保有している事で有利になる資格も存在しています。

 

国家資格には専門の学校や学部を卒業する事を前提条件にしているものもあります。今回はそういったものは除外した内容で、お勧めの資格をいくつかご紹介します。

 

キャリアアップにお勧め資格8選

・宅地建物取引士

俗に「宅建」と呼ばれる不動産取引の際に必要となる国家資格の一つです。土地や建物の売買や賃貸取引を行う場合において、取得が義務付けられている資格になります。ディベロッパーやハウスメーカーといった業界は、不動産に関するやり取りも多いため非常に需要があります。また融資業務を行う金融機関においても、担保を必要とするため不動産の知識は重宝されます。

 

・FP技能士

フィナンシャルプランナーとは個人の家族構成や資産状況から、将来的なお金に関するライフプランニングに関するアドバイスをする職種を指し、その業務を行う上で必要な資格がFP技能士です。主に保険会社や金融機関で求められる資格になります。またFP技能士は国家資格ですが、同様にFPに関する資格であるAFPやCFPという公的資格も存在します。これらは2級FP技能士を持っている事が受験資格になるため、さらに知識を深めたい方にお勧めの資格です。

 

・中小企業診断士

経営コンサルタントに関する国家資格です。会社の経営に関わる知識を身に着けることが出来るため、働いている会社で経営層として活躍をしたいと考えている方や、将来的に独立をしたいと考えている方にお勧めの資格です。取得の難易度も高い資格ですが、その分40代以上の方が取得をした場合にもその後のキャリアを変える事が出来る資格でもあります。

 

・ITパスポート

ITの基礎知識を有している事を証明することが出来る国家資格です。IT業界は数ある業界の中でも非常に勢いがある分野であり、まだまだ伸び代もあります。あくまで基礎知識の為、すでにIT業界で活躍をしている方にとってはあまり役立つものではありませんが、同業界へのキャリアチェンジを考えている方にとっては十分意味を持つ資格です。

 

・キャリアコンサルタント

人材における能力開発や職業選択に関する国家資格です。人材紹介会社や派遣会社で働く方や、企業の採用人事の方が活かせる職種です。冒頭にも述べたように日本の労働市場においても人材の流れは流動的になってきているため、今後活躍出来るフィールドは増えてくるのではないでしょうか。

 

・秘書検定

名前の通り秘書の実務を行う上で役に立つ公的資格です。基本的なビジネスマナーや事業におけるサポート業務能力を問われる資格の為、秘書職に限らず総務職にも大いに役立つ資格でもあります。日本の企業においてはまだまだビジネスマナーを重視する傾向は強く、特に大手で歴史の長い企業なるほどその傾向は顕著です。そういった意味でも上場企業や大手企業の総務職として就業を目指す場合には効果的な資格の一つになるのではないでしょうか。

 

・簿記

経理職において簿記資格はキャリアアップに非常に有効な公的資格です。取得することによって在籍している会社で管理職を目指す事も出来ますし、会計事務所等の専門職に挑戦することも可能です。後者であれば税理士や公認会計士の資格取得を目指す事によって、さらなるステップアップを見込むことが出来ます。

 

・MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)

名前の通り、オフィスソフトの操作スキルを証明する民間資格です。オフィスソフトは日本だけではなく、世界中で使われているソフトの為、民間資格でありながら様々な場面で役立つ資格になります。事務職や営業職といったオフィスで働く職種であれば、有利に働くケースが多いため、20代で取得をすれば様々な場面で活用することが出来ます。

 

ここまでいくつかのキャリアアップにお勧めの資格をご紹介してきましたが、資格取得の上で大切なのはしっかりと何になりたいかを決めた上で取得する事です。何をしたいかが曖昧なままで資格取得を目指したところで、何を取得するべきか明確には出来ません。

 

今回は取り上げていませんがTOEIC等の語学系の資格も、海外で働きたい方にとっては重要な意味を持つものですし、ITパスポートを取得したところでIT業界に挑戦しないのであればあまり意味はありません。しっかりとしたキャリアプランを見据えた上で、何が必要なのかを考える事が大切です。また年齢によって求められるスキルも変わるように、資格も年齢によって求められるものは変わります。自分の年齢でどのような資格に需要があるのかをしっかりと把握するようにしましょう。

 

まとめ

2020年になってからコロナウイルスの影響もあり、転職市場では求職者が増えてきている状況です。一方で企業側は採用活動に慎重になっている背景もあり、コロナウイルスの流行前と比較すると採用ニーズは減っていると言わざるを得ません。しっかりと組織に必要な人材を適材適所で迎え入れるという採用の仕方をする企業が増えてきています。

 

求職者同士の競争力が高まる中で、同じ経験をしている者同士であれば最終的には資格の有無で採用を決定されるケースも大いにあります。転職活動を有利に進める上で大切なものでもありますので、是非取得を検討してみてはいかがでしょうか。

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