キャリアアップとキャリアチェンジとの違いとは?

キャリアアップとキャリアチェンジはどう違うのか、またお互いどういう関係にあるのかわからないという人は多いと思います。
実際のところこの2つの言葉の意味の違いを説明するのは非常に難しいです。

多くの人が誤解しているところですが、この2つは、AかBか、ということではなく、一部は重なり合っています。

そこでこの記事では、キャリアアップとキャリアチェンジの意味やその違いを整理します。
これからキャリアアップやキャリアチェンジに向けて取り組む方の参考になれば幸いです。

キャリアアップとキャリアチェンジはどう違うか?


キャリアアップとキャリアチェンジの違いを考えるに当たっては、それぞれの意味について押さえておく必要がありますので順に解説します。

キャリアアップとは?

キャリアアップというのは、地位や専門性、収入などが高くなっていくことです。
キャリアの「アップ」ですので「上昇」のニュアンスです。

転職する場合や、現在勤めている会社内で昇進することも含まれます。転職する場合、職を転じるのでキャリアチェンジではないか?と疑問を持つ人もいると思いますが、一般的には、職種は今と同じままで転職によって地位などを向上させていく場合もキャリアアップと呼びます。

キャリアアップは、収入増を伴うような場合が多いですが、個人が何を目指しているかによる部分も大きく、例えば自分のやりたい分野の専門的な仕事に就いたが収入は以前の会社で事務職だった時より少し下がったといったような場合にもキャリアアップと呼ぶことがあります。

このようにキャリアアップというのは広い意味を持ち、個人がどういう目標を持っているかによって実際の形は様々ですが、「上昇」していくという意味合いが強いです。

キャリアチェンジとは?

キャリアアップと混同しがちな言葉ですがここで整理します。
文字どおりキャリアの「チェンジ」ですので「変える」というニュアンスが強いです。

何を変えるのか。
当たり前の答えですが「キャリア」ですね。

会社を変えただけでは「キャリア」が変わったというイメージはあまりなく、仕事の路線が変わったときに「キャリア」が変わったという感じがすると思います。
つまり、職種や専門分野などが変わるのがキャリアチェンジです。

事務職などのプレイヤーからマネジメント職に変わったり、営業職からデザイン専門職に変わったりと実際のパターンは様々です。

ここで注意したいのは、たとえ会社が変わらなくても職種が変わればキャリアチェンジになり得るという点です。
自分のこととしてイメージしてもらうとわかると思いますが、例えば薬剤師という業種のままで会社を変わる場合と、今まで事務職だったけれども資格を取得して同じ会社内で薬剤師として働くようになるのとでは、後者の方がキャリアを「チェンジ」している感が強いでしょう。

このようにキャリアチェンジでは、これまで従事してきた職種と異なる職種に就くことが多く、それに伴って異なるスキルを身につける必要が生じる場合がほとんどです。
もちろんキャリアアップのためにもスキルアップは必要となる場合が多いですが、キャリアチェンジの場合は、これまでに経験していない職種ですので、新たなスキルを身に付けることが必須と言ってもいいでしょう。

キャリアの「チェンジ」には、今までに経験していない分野の勉強という「チャレンジ」が必要となるわけです。

あなたはキャリアアップとキャリアチェンジのどちらを選ぶか?

キャリアアップを選ぶ

キャリアアップというのは、先に述べたとおり広い意味を持ちますので、キャリアアップかキャリアチェンジかどちらか?という話ではなく、キャリアチェンジする場合もキャリアアップに該当する場合はあります。

ですのでここでは広い意味のキャリアアップのうち、キャリアチェンジに該当しないもの、すなわち職種やスキル分野の変更を伴わないキャリアアップに限定して述べます。

同じ分野の仕事を続け、今の会社で、あるいは会社を変わって役職を上げたり、収入を上げたりという場合です。

今の職種に自分は向いているが 、現在のポストや収入には満足していないというような人は、ここでいうキャリアアップへの道を選択することになります。

新たなスキルではなく今のスキルではありますが、その塾度、クオリティを高めていき、またチームリーダーとなれるようトレーニングを積み、ポストや収入が上がっていくよう努力する必要があります。

ここで言うキャリアアップを選ぶか、キャリアチェンジを選ぶかというのは、個人の向き不向きの問題ではなく、現在の状況を踏まえ何を目指すかの問題です。

一般に役職を上げていく場合は、他の社員を束ねる能力が必要になることが多いですので、特にこうしたマネジメント力を身に付けるための対人的トレーニングや幅広い教養を身に付けることが必要になります。
これらは今の会社内ですぐに実践できることですので、さっそく意識を持ってコミュニケーションを改善するなど取り組んでいくことをおすすめします。

キャリアチェンジを選ぶ

役職や収入もさることながら、今の職種が自分に合わないと思っている人や、将来もっと有望な分野のスキルを身に付けて大きく飛躍したい人というような人はキャリアチェンジを選ぶことになるでしょう。

例えば、今は事務職で毎日のルーティンワークをきちんとこなしてはいるが、市場が拡大しているIT分野の専門スキルを身に付けて収入安定性を高めたいという人などです。
キャリアチェンジには新たなスキルの獲得という高いハードルがありますので、相当の覚悟と継続的に努力する精神的なパワーが必要です。

継続的にスキル獲得の努力をしていくためには、主に次の3つが必要です。

チェンジしたい職種への強い憧れやプラスイメージ
スキル習得に向けた正しい情報収集・分析
壁にぶつかっても諦めず努力する精神力

まずは1の憧れやプラスイメージですが、これがあると是が非でもそっちに向かっていきたいというモティベーションが生まれます。
例えば被雇用者の終身雇用が危うくなる中で、開発系エンジニアはますます人手不足になり、比較的強い立場で食いっぱぐれなく働いて収入も高い、といった具体的なイメージがある場合、それが明確な目標となり得ます。プラスイメージは行動を惹起します。

次は2の正しい情報収集・分析力についてです。
目標に向かって努力するのはいいですがその方法が間違っていると膨大な無駄が生じ、場合によっては目標までたどり着けなくなってしまいますので、業界や業種の情報をできるだけ幅広く収集し冷静に分析する必要があります。

3については、スキルアップは一時的な努力では達成できない場合が多いですので、壁にぶつかった時も諦めず努力を継続する必要があるということです。
いわゆる精神論とか根性といったことは非論理的で古いと言われてきましたが、今にわかにこの重要性が見直されつつあります。諦めたら無に帰する場合が多いので当然ですね。

キャリアチェンジを選ぶ場合は、うまくいけば現状を劇的に変えられる可能性がある反面、未経験分野に挑む難しさがありますので、転職エージェントなどのプロのアドバイザーに情報やアドバイスを求めるのもいいでしょう。

まとめ

以上見てきたように、キャリアアップとキャリアチェンジは密接に関連し合っています。
個人の状況によってどちらかを選ぶことになりますが、程度の差はあれどちらにも次のことが大事になります。
明確な目標、モティベーション
そこにたどり着くための方法についての正しい情報収集・分析
諦めず努力を継続する力

自分がどのような方向を目指すのかを改めてしっかりと考え、それに向かって正しく継続的に努力していきましょう。

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